3月のライオン{あらすじ} 優しさ届ける物語
作品紹介
3月のライオンめちゃくちゃ面白いからみてほしい。
この漫画は、羽海野チカさんの作品で、他にもハチミツとクローバーやキャラクター原案として、東のエデンにも携わってるかたです。絵のタッチがどれも柔らかくて、好きになること間違えなしです。
主人公は桐山零(きりやま れい)と言う名前で、15歳で棋士になった高校生です。一巻の初めに、
「ゼロだってへんな名前ぇー、でもピッタリよねアナタに
だってそうでしょ?
家も無い。家族も無い。学校にも行って無い。友達も居無い。」
「ほら、アナタの居場所なんてこの世の何処にも無いんじゃない」
と痛烈な文字で、物語がはじまります。
なんてこと言うんだ。
え、将棋漫画じゃないの?って思いました。
この漫画は将棋の盤を通して相手と気持ちを交わしていく場面はもちろん面白いんですが、主人公の成長する姿に胸をうたれる作品だと僕は思っています。
人物紹介
桐山零
言わずもがな、3月のライオンの主人公。彼の苦悩や葛藤、喜びやうれしさに、絶対感情移入しちゃいます。最初の印象は、一言で表すと孤独ですね。そんな彼が、たくさんの人々と関わってく中で成長し強くなっていきます。
史上五人目となる中学生での若手棋士に入段した現高校生ですが、僕が今まで読んできて思うことは、絶対的な天才というよりも、何かを求めて将棋をしている印象が強いです。説明がしにくいんですけど、おそらく彼は将棋がそんなに好きじゃなくて、それでも物語が進んでくにつれて、何かを掴むために勝利して、そのたび、零にとっての将棋が変化していると感じます。
三姉妹との絆の強さも熱く、とても魅力的な主人公です。
三姉妹 川本あかり 川本ひなた 川本モモ
この作品を語る上で外せないのが、三姉妹の川本あかり、ひなた、モモちゃんです。この三人が零にたくさんの愛情を与えてくれます。あ、もちろんおじいちゃんも(川本相米二)。
川本家もいろいろ事情を抱えてる家なんですが、まぁーみんないい人たち。
この三姉妹との出会いなんですが、長女のあかりが家になんでも拾ってきちゃう性格で、ひょんなことから零を拾ってきちゃうんですね。そこから、零がだんだん三人の愛情に触れていく中で、いろいろな感情を取り戻していきます。
この三姉妹を簡単に表すと
あかり 強い。女は強し。
ひなた 小さな勇者。
モモ 天使。
あかりはまだ23歳なのに家計を支えるため、働きながら二人の妹の面倒を見て、そして弱音を全然吐かない。ホント、すごい人です。強い。女は強し。です。最近は、現実でも女性が強いし・・・・・。男の自分は頭が下がるばかりです。
ひなたは小さな勇者です。作中にも出てくるフレーズなんですが、ここら辺のシーン(五巻あたりから)は、胸がとても痛くなる所ばかりで、作者である、羽海野チカさんの思いもガンガン伝わってきます。「うーん、でもほんとよく頑張った。すごい勇気だよ、ひなたちゃん。」と、言いたくなっちゃいます。何言ってんだよって思った方は是非、見てください。
モモちゃんは天使ですね。ちょっとシリアスな雰囲気でも、モモちゃん出てくると癒されます。場が和むってこーゆーことか。しかも、子供って変に察しがいいんだよねー。
天才キタコレ!!!!
二海堂晴信
将棋仲間、いやライバル?、の二海堂晴信(にかいどうはるのぶ)も、とにかくいい人。零のことを思う気持ちは、三姉妹に劣りません。将棋という競技をとうして、たくさんの感情を零に伝えていきます。特に新人戦のシーンは熱かった。
幸田香子
幸田香子(こうだきょうこ)(義姉)はよく分からない。まだ、人物像を掴めてません。(僕はww)
彼女が、零にとっての負の部分なのか、それとも零を強くしてる正の部分なのか。
最近の巻では、登場シーンが少なく残念です。
幸田家との関わりも、今後の見所になりそうな予感。
林田高志
私立駒橋高校で、零が一年時に担任を務めた林田高志(はやしだたかし)。
この漫画で一番と言ってもいいぐらいなキャラクターかも?!桐山の相談によくのってくれたり、お昼にご飯を一緒に食べてくれます。
桐山にかける言葉が心に響くものばかりで、思わずポロリとくるシーンもあると思います。
ちょこっと情報
実はNHK総合にてアニメも始まっており、主題歌はBUMP!今は第六話ぐらい(見ていないんです)まで進んでいるようで、漫画買えないなら、そっちもあり!
実写映画化も決まっており、監督は大友啓史、主演は神木隆之介です。最近の実写化の多さにいろいろ思う人はいると思いますが、僕は全力で応援!
こう見ると、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いですね。
最後に
何度も言うけど、とても面白い漫画です。
人物紹介は一部だけで、他にも魅力的なキャラクターが沢山でてきます。読み終わった後は、なんだか心が暖かくなります。
これを機会に是非お近くの書店で!